【畜産業における苦情件数】
平成25年における畜産経営に起因する苦情件数は、1970戸と増加した。発生率に関しては、近年ほぼ横ばい傾向で推移している。
苦情発生戸数の畜種別の割合は、豚29.8%(前年比29.5%)、乳用牛29.4%(前年比28.4%)、肉用牛18.5%(前年比18.0%)、鶏17.7%(前年比19.9%)となっている。
また、苦情の内容についてみると、悪臭関連が61.0%(前年比55.5%)、汚水関連が22.4%(前年比25.4%)となっている。
苦情件数自体は、公的規制(水質汚濁防止法・家畜排せつ物法、悪臭防止法等)が施行されて以降、急激に減少はしているが、近年はほぼ横ばいである。
畜産経営に起因する苦情発生状況をみても、畜産農家は「悪臭」と「水質汚染」に頭を抱えていることがわかる。
特に、豚や乳用牛の苦情だけで約6割を占めている。
畜産業(特に養豚場)をとりまく「水」と「臭い」の問題が深刻化している。